左脳と右脳と、生み育てること

西尾 清香

Summary

こんにちは、プランニングエディターの西尾です。
プライベートでは6歳女児の母、自社プロジェクト「編集者ラジオ」では『コドモノ ハナシ、』という子育てにまつわる番組を配信しています。

仕事と子育て、日々の生活時間のほとんどを費やしているこのふたつについて、共通すると感じることが多々あるので、ここで書いてみようと思います。

第一弾はこちら。

時代は完全に左脳派優位!?

さて、Pomaloはコンテンツをつくるだけの会社ではありません。
制作会社にカテゴライズされることもあるのですが、実際のところは、戦略を立てる、コンテンツをつくる、データを読み解き分析する、といった一連の過程全てを担う会社です。

この中の”データを読み解き分析する”という部分ですが、デジタル時代に欠かせない要素であることはみなさんもよくご存知のところなのではないでしょうか。
Pomaloにはデータサイエンティストも在籍しており、これまで感覚値で生きてきた紙媒体出身の私からすると数値化されたものは説得力が半端ないです。

一方、子どもの教育はどうでしょうか。小学校でのプログラミングが必修化され、進路を選ぶなら断然稼げる理系といった話しもよく耳にします。時代は完全に左脳派が優位のようです......。

右脳派には右脳派なりの視点がある

そんな時代の中で、右脳派ママはどう子育てをすればよいのか。
時代がどうであれ、自分自身の軸は変えようがないですし、右脳で見てきた素晴らしい世界があり、願わくば子どもにもそれを手渡したいのです。

完全右脳派を自認する私といえば、やはり芸術や音楽といった数値では測りきれないもの、正解がないものに価値を感る傾向が強いです。
さらに言うと、教育においてもそういった科目は体系だったものを先に与えたくない、思うがままに自由に楽しんだ後、もっと追求したいときにだけメソッドを習えばいいと思っていたりもします。

しかし、そんなことを言っていると、左脳派パパがやってきて突っ込むのです。「え、それで成績は大丈夫?」
仕事でも、左脳派チームから疑問を投げかけられます。「それで本当に結果でますか?」

忘れてはいけない、願いはひとつ!

そんな折、子どもが持ち帰ってきたテストの点数を見てみると、うーん、やっぱりこのままではいけないのかも。なんとも悩ましい......。

ここで質問です。
子どものテストの点数が良くなかったとき、みなさんならどうしますか。
「なぜこんな点数をとったの?」と叱りますか。「◯◯ちゃんは100点だったのに」と嘆きますか。

はい、ついつい私もやってしまいがちです。
しかしこれは育児の専門家によるとご法度。なんの問題解決にもなりません。
そして専門家に言われるまでもなく、本当は知っていると思うのです。
テストの点数や偏差値だけで、この子の価値は決まらない、ということを。

テスト用紙を前に、パパがつぶやきます。
「数字は現状を知るにはとても有効なものだよ」
そして、ママとふたりで考えるのです。
ーーでは、この子が本当の意味で幸せになるにはどうすればいいのか。

この風景どこかで見たことがあります。そう、Pomalo社内で日々繰り広げられているシーンに似ているのです。
コンテンツを生み出すというのは、容易いものではありません。
そして、それが思い描いたように世の中に受け入れられ、育っていくということもまずありません。

だからこそ、右脳派チームと左脳派チームが一緒になって考えるのです。
ーー本当の意味で良いコンテンツにするにはどうすればいいのか。

急速なデジタル化や生活の多様化など変化が目まぐるしい昨今、
仕事をしていても子育てをしていても、先が見えず戸惑うことも多いかもしれません。

でもこんな時代だからこそ、右脳と左脳が手を取り、混ざりあって考えることが大切。
そして、そこで起きるケミストリーこそ、時代を生き抜く鍵となるのかもしれないと考えます。

Photo/Getty Images

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