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Interview

Instagram運用でLIBERTYの「生地だけではない魅力」を伝え、新たな顧客体験を創出

株式会社リバティジャパン
Instagram運用でLIBERTYの「生地だけではない魅力」を伝え、新たな顧客体験を創出

Client:株式会社リバティジャパン

英国・ロンドン発の老舗ブランド「LIBERTY(リバティ)」。日本では「美しい花柄の生地」のイメージで広く知られていますが、実は生地以外にもバッグやウェアなど、多彩な商品や独自の企画を展開しています。

国内ファンが知らないブランドの魅力を伝えるため、Instagram運用を刷新したリバティジャパン。Pomaloとの協業により、週3回の定期投稿やクリエイティブ提案を実践し、ブランドの新しい姿を発信しています。

Overview

日本法人が独自に運用しているInstagramアカウントでは、不定期更新や本国素材への依存度の高さが大きな課題に。そこで、週3回の更新リズムをつくり、国内ファンの興味に合わせたコンテンツを制作するため、PomaloのSNS運用代行・コンテンツ設計ノウハウを導入。ブランドの再認知や顧客との接点拡大に向けて、着実に成果が見え始めています。

 Point

  • 週3回の安定更新で不定期運用から脱却し、インプレッションが向上中
  • 本国素材だけに依存しない「国内のファン向け」なクリエイティブを確立しつつある
  • 「Instagramで見て購入」という具体的な来店・購入アクションが増加

Project Members

  • 櫻井 順子[Junko Sakurai](株式会社リバティジャパン Marketing / Web Manager)
  • 森田 春香[Haruka Morita](Pomalo株式会社 コンテンツエディター / ライター)

Story

「生地だけではないLIBERTYの魅力を、どう伝える?」―Instagram運用委託で、ブランド再認知を目指すまで

本記事では、リバティジャパンの担当者・櫻井さんと、Instagram運用をサポートしているPomaloの森田による対談形式で、依頼のきっかけや現在の運用状況、そしてもともとの課題感から見えてきた成果と今後の展望を伺いました。

抱えていた、「ひとり運用」と「イメージ」の悩み

森田:
最初にお伺いしたとき、Instagramの運用は櫻井さんお一人で担当されていたと聞いています。具体的にはどのような状況で、どんな悩みがあったのでしょうか?

櫻井:
そうですね。日々の業務に追われる中で、どうしてもInstagramの更新が後回しになり、気づけば不定期になっていました。また、日本では「LIBERTY=生地」という既成概念が強く、実際には、店舗やECサイトでセミオーダーができたりと多彩な商品展開があるのに、その魅力が十分に伝えられていませんでした。

森田:
本国からのビジュアル素材が、日本市場にフィットしないケースも多かったとか。

櫻井:
そうなんです。本国のビジュアルは、百貨店向けのゴージャスな雰囲気が強く、日本のファンにとってのリバティのイメージとは異なっていたと思います。
そのため、日本市場に合わせた発信方法が必要だと考えていました。

これまでの関係から、運用代行の決断へ

森田:
櫻井さん、2018年頃から私たちPomaloとは別のコンテンツ案件でお付き合いさせていただいていました。その中で「リバティの世界観をしっかり理解している」という信頼をいただいていたと伺っています。

今回の運用代行を依頼された背景について、どのようにお考えだったのかお聞かせください。

櫻井:
もともと私は一人でInstagramを回していたため、更新の頻度が不定期になってしまうのは避けられなかったんです。また先程も申し上げた通り、本国の素材だけでは、国内のファンへ刺さる投稿はできない、日本向けの独自のコンテンツ制作が必要だということは把握していました。

2018年からPomaloさんにはご協力いただいていた実績があり、その信頼感が今回の運用代行の決断に影響しましたね。前田さんから「SNS運用のサービスを開始した」という提案をいただき、安心してお願いできると判断したんです。

安定した更新体制の導入と、国内向けクリエイティブの実践

森田:
運用代行が決まってからは、まず週3回程度の「定期更新」を徹底することに取り組みましたよね。
投稿内容の企画や撮影、デザイン、キャプション作成など、すべてを一緒に検討しながら進めましたが、実際のプロセスはどのように変わりましたか?

櫻井:
まず、Pomaloさんから「投稿頻度の安定化が重要」という提案をいただき、スケジュール管理をしっかり整えました。

現在も、アイテムの発売日や素材提供のタイミングに応じてスケジュールを作成しますが、Pomaloさんにも調整を協力いただいています。

さらに、素材は本国支給に頼るのではなく、Pomaloさんディレクションのもと撮影した画像や、日本のファンに寄り添ったキャプションを採用する方向に変えました。

森田:
日本でもともとファンの多い「生地紹介」の投稿に加え、輸入アイテムの「アイフィス」などの紹介も積極的に行っていますが、以前よりも反応が良いことが数値にも現れています!

また、定期更新を徹底することで、投稿のインプレッションや保存数、コメント数などのデータがより見やすくなりましたよね。

櫻井:
はい。以前はデータを細かく分析する余裕がなく、どの投稿が響いているのかを判断するのが難しかったのですが、Pomaloさんがレポートをまとめてくれるので、どのコンテンツが反響を得ているのかが明確になり、改善もしやすくなりました。

Instagram運用で、来店につながる反響も

森田:
週3回の更新体制が整った結果、実際の反響も変わってきたとお聞きしています。特に印象に残るエピソードはありますか?

櫻井:
スマホにも使えるストラップ商品の投稿を実施したところ、「どこで買えますか?」という問い合わせが急増し、実際に店舗への来店が増えました。

また、セミオーダーの紹介投稿では、「リバティプリント生地を使って自分好みに作れる」と初めて知った方が多く、保存数やコメント数が大幅に増加しました。「自分の知らなかったリバティが見られて楽しい!」というコメントもあり、発信の方向性は良いのだろうと実感しています。

森田:
これは、国内限定のプロダクトでしたよね。この投稿をはじめ、数値面でも明確な成果が出ていますし、ファンのリアクションがダイレクトに感じられるのは嬉しいですね。

今後の展望とPomaloへの期待

森田:
最後に、今後のInstagram運用について、さらに挑戦したいことや私たちPomaloに期待される点についてお聞かせください。

櫻井:
これからは、花柄以外の輸入アイテムや日本独自の企画など、まだ十分に発信できていないリバティの魅力を、もっと広く伝えたいと考えています。

また、現状は40~60代のファンが中心ですが、インスタライブやリール、ストーリーズといった動画コンテンツを活用し、若い世代にもリバティの世界を知ってもらえるようにしたいです。私自身、新しい施策に不慣れな部分もあるので、Pomaloさんの客観的な視点と、具体的な改善提案を今後もぜひお願いしたいですね。

森田:
私たちPomaloも、リバティジャパンのInstagram運用を通じて、ブランドの多面的な魅力を深く掘り下げて、ファンとのコミュニケーションを強化するための提案を続けていきます。

私はもともと母親がリバティが好きだったこともあり、身近なブランドに関われているのが個人的に嬉しくて。

「花柄だけじゃない」リバティの認知を、最適な切り口でファンに届けられるよう、今後も工夫しながら発信していきたいと思います。


Credit  

執筆:森田 春香
Director/Editor:森田 春香(Pomalo) Director:山川 満理奈(Pomalo) SNS Planner:前田鉄平(Pomalo)