Summary
ロジカルシンキングーーー
ビジネスをする上でなくてはならないスキルですが、どうも苦手だ...。かくいう私もその一人です。今回は、恥を忍んで最近学んだロジカルシンキング実践での「気づき」をご紹介したいと思います。
伝えたいのに伝わらない
私は昔から、典型的な「考えながら話す」タイプの人間でした。言いたいことをなんとなーく考えながら、それに向かって思いつくままに話す。プライベートの友達には全くそれで通じてきたし、おしゃべり好きが講じてディベートや面接でもそのままでなんとかなっていました。
しかし社会人になって、大きな壁にぶち当たりました。それは「プレゼン」です。
会話ではなく、相手を説得するために自分が主導で話し続けなければならない。相手のやりたいことはわかってる、自分もこういうことを言いたいのは決まってる。でもどんなに工夫をしたつもりでも「つまり、どういうこと?」って言われてしまう...。
資料を作るのが苦手だったこともありますが、それ以前に「ロジカルシンキング」が致命的に苦手でした。
そんなロジカルシンキング苦手人間が、最近周囲のロジカルシンキングが得意なメンバーに気づかせてもらった、重要なポイント「問い」と「決め」について、ご紹介します。
論点がずれている...?
普段自分が「考えながら話す」を習慣にしてしまっていると、会話の相手の言葉も細かく咀嚼することなく、なんとなく感じ取って受け取ることが多くなってしまいます。結果、話が噛み合わなかったり、最悪の場合「言った言わない問題」に発展してしまうこともあります。
最近も社内のMTGで、私と会話の相手がなんとなく話が噛み合わないことがありました。しかし、同席していたロジカルシンキングが得意な社内メンバーが、言葉の意味することを理解し、解説してくれて、お互いの会話のズレに気づかせてくれました。
同じ話を聞いていたはずなのに、なぜ理解度が違うのか...。どんなコツがあるのか聞いてみたところ、それぞれ話す相手が立脚している「問い」に注目して聞くといいと教えてもらいました。
問い=論点
それは、会話のアウトプットの言葉だけをみるのではなく、発言の裏側にある「問い」=「論点」を見つけ出し、その「問い」に立脚したひとつの発言として、相手の言葉を汲み取るということでした。つまり言葉だけを表面的にみるのではなく、なぜこの発言をしたのかの真意を考えて相手の言いたいことを本質的に理解するということです。
やってるつもりでも、私の場合は意識しないとなかなかできないし、そもそも相手の「問い」に気づくためには自分でも思いつけるようにならないといけないので、日頃から自分も「問い」をたてる訓練をしていないと厳しいと気づきました。そのため、最近時間をつくっては色々なテーマで「問い」を出しまくる訓練をやっています...。
たくさんの選択肢から「決める」
もうひとつ、ロジカルシンキングが得意なメンバーから教わったことがあります。それは、相手の「問い」をつかめたあと、その「問い」に対する自分の意見となぜを「決める」ことで、相手に対しての提案ができる、ということです。
この「決める」ということ、「1ページ1メッセージ」とよく言われるように資料を作るときは意識しますが、会話の中では全く盲点でした。しかもこの作業、結構勇気がいります。
もともと、考えながら話すタイプの私は、会話のやり取りの中で相手の反応を見ながら軌道修正する癖がありました。そのため、発言前から内容を「決める」というのは今まで経験がなく、反応も見えないのにどうやって決めるんだ?と戸惑いました。
結論から言うと、その「決める」がどれだけ説得力がもてて、かつオリジナリティが出せる意見になるかは、自分自身の中でたくさんの「問い」の選択肢を立てた上でどれを選び取るのかを考え抜き、説得力をだすための「意見」と「なぜ」を集めてまとめることが必要でした。
「決める」ために、ロジックだてて説明しなければならなくなるため、要素を分解して考える中でおのずとロジカルシンキングも身につくし、相手に伝わりやすくなる方法も考えられるようになります。
これはもう訓練するしかないと腹をくくって、「問い」を出しまくる練習を続けていこうと思います。
おすすめ本
ロジカルシンキングが苦手なことは自己認識していたので、ピラミット原則やイシューの話は学んでいたのですが、最近読んで一番腹落ちしたのは山田ズーニーさんの本でした。
ちょうど社内メンバーから教えてもらったポイントとも重なったり、実践に取り入れやすい話もたくさん盛り込まれていたのでおすすめです。
最後に〜この記事を書くにあたって「決め」たこと
今回、「問い」と「決める」をテーマに記事を書いたのですが、記事を書き出す前に、そもそも何を書くか決めたことを記して、記事をまとめたいと思います!(ちゃんと伝わったでしょうか...?)
・問い:ロジカルシンキング苦手人間がスキルを身につけるために必要な訓練とは?
・意見:提案や意見を「決める」ために、本質的で的確な「問い」を出せるように練習すること
・根拠:相手の論点(=問い)を本質的に理解して、説得力がありオリジナルな意見を「決める」ためには、どれだけ的確な「問い」が出せるかが重要だから。「決め」た意見の説得力を持たせるために、ロジカルシンキングの訓練もできるから。